死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

20171123

 今日から細々とブログを再開していく。とはいえ、書くことがあんまりないのは変わらない。仕方がないので一日かけて思索しまくることとした。いろいろとコンテンツを摂取しないと、稼げない……文字数……!!!!

 

 ところで、昨日の夜から今日は朝までかけてNetflixオリジナルドラマの『パニッシャー』を見ていた。この面白さについて少しだけ語らせていただきたい。

 

 みんなはパニッシャーって知っているかな? 邪淫……パニッシャーっていうのはね、家族殺されてブチギレて悪人殺しまくるおっさんなんですわ。元はアメコミで、これまで何度か映画化されてきたが、実はどの作品も微妙だった覚えがある。B級の域を出ないというか……。このドラマ版もあまり期待をしないで見たが、いい意味で期待を裏切られた。

 

 これはパニッシャーという作品の実写化というよりも、現代アメリカの病巣を描いた作品と言えるだろう。もちろん、家族を殺された復讐者やその敵などのモチーフは生きているが、しかしストーリーは深い。単純に家族の復讐という目的だけでなく、パニッシャーことフランク・キャッスルがアフガニスタンでの秘密作戦(ケルベロス作戦という中二ネーム)で行ってきた非道に苦しむことや、その陰謀を追うという柱をもう1本建てることで、パニッシャーのキャラに深みが生まれた。これは原作通りなんだろうか?原作通りだとしたら原作スゲェと思うし、ドラマオリジナルならばこれは成功したアレンジと言えるだろう。

 

 キャラ造形もばっちりだ。パニッシャーをサポートするマイクロ(彼の家族とパニッシャーの交流は欠かせない)、パニッシャーを追うDHSのマダニ捜査官、相棒のヒアリ捜査官、じゃなくてサム、パニッシャーのアフガン時代の戦友であるカーティスとルッソ、PTSDに苦しみザ・テロリストと化したルイス、敵役のCIA幹部であるエージェント・オレンジことローリンズ……無駄なキャラが一人もおらず、それぞれが意思を持って動いていると感じさせる。オムニバスで展開しつつ、全員が交わっていくという作りはいかにもアメリカっぽい。

 

 俺が一番感動したのは戦闘シーンだ。メリハリがしっかりしているし、銃撃の際の遮蔽物などが効果的に利用されている。アクション小説を書く人とかは、こういうものをどう言語化するのかに腐心する。逆に言語化しやすいシーンなど陳腐なのだ。ま、とにかく面白いので見てくれ。本当はもっと魅力的な紹介をしたかったんだが、途端に人生が無になってきたので今日はこの辺にしときます。

 

 その後は午前7時に寝て、9時に起床。便利屋の人たちが本棚を組み立ててくれているのを眺めた。10時に終わりまた2度寝。ここでツイッターを参照してほしいが怖い夢を見た。久しぶりに罪の意識を感じた。そして床屋に行って帰ってまた3度寝。

 

 見事に休日を虚無みたいに消費したわけだ。まあ、そんな日があってもいいだろう。

 

 ごはん

 朝:北風小僧の無

 昼:ガストで肉盛りナントカプレートとかいうの

 夜:餃子の王将で豚肉とキノコのバター醤油炒めと餃子3つとご飯