死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

20190226

 昨日一睡もしなかったせいか、10時間ぐらい寝てしまった。そのせいかすごく目覚めもよく、朝ベランダに立ってボーっと太陽を眺めていた。フランス映画っぽいな。

 

 今日も今日とてあいさつ回り。なじみの得意先にタバコ辞めたんですと言ったら「嘘でしょ!?」「死んじゃうよ!?」って言われた。確かに俺も去年まではタバコのない生活というのが全く考えられなかったのだが、いざ辞めたら辞めたですんなりだった。特にタバコ吸いてえと思うこともない。とはいえ、タバコを吸いながら話をすることもあったので、コミュニケーションの機会が減ったといえば減ったのかもしれない。むしろそれは喜ぶべきことだろう。

 

 昼休みを熊谷英人『フィヒテ』第2章に全振りする。カントを学んだキモ・オタクという印象のフィヒテさんのフランス革命論を扱った内容。これ邦訳があるらしいが読んだことがない。まあ、その議論を同時代のレーベルクの「ま、身分制社会もあるもんだししゃーないよ、受け入れてこ?」みたいな議論やら、当時の身分制社会擁護の思想的守護神モンテスキュー大先生と対比させつつ、フィヒテが貴族制絶対殺すマンとして覚醒し、そしてカント哲学から徐々に抜け出し、究極の道徳的共同体に近づくために知識人が頑張らなきゃいけないんや、という知識人をピラミッドの頂点とした精神的な貴族主義を掲げるという展開がこれまだヴィヴィッドに描かれている。やはり無類に面白い。あとフィヒテの自我論(個我―非我を包含する絶対的自我の話。これ俺も昔勉強会で説明するのに死ぬほど苦労した)の説明がこれまで読んだ本の中で一番わかりやすかった。多分まだメインのメインに至っていないし、歩みが遅くて恐縮だが、読書できるという喜びを純粋に味わいたいところだ。

 

 今日は飲みに行くので、その後追記するかも。