死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

9月を振り返る

 例の如く振り返り記事です。しかし今月はマジで更新しなかった。更新しなかったのでリアルの友人から「更新してませんね」とか言われたが、俺は好きにやるんや。

 

 〈就職活動〉

 もちろん何もしてねえ。一応、10月から働く職場の内定者説明会に出て、初任給やら配属先が明らかになった。初任給はもちろん前の職場よりは大幅ダウンだ。しかし、人権はお金にかえられない。これだけはみんな覚えておいてほしい。

 配属先はまあ割と忙しそうな部署だが、それでも100時間残業とかしないらしい。それで立派な海兵になれるのか?いやまあ別に海兵になる必要はないのですが……。

 新しい職場への不安はただ1つ。人間関係大丈夫かなというものだ。まあ前職でもそれなりの仲の同期とか後輩はいたから何とかやれそうな気もするが、前の職場は狂っている人間が多かったと思うので、変な意味でウマがあったと考えれば新しい職場でうまくいくかと即断はできまい。職場の椅子に画びょうとかしかけられたりしないかな、女子から陰口叩かれないかなとか、マジで小学校のクラス替えレベルの心配しかしていない。精神年齢が低いので。とはいえ、それ以外のことを心配したってしょうがない。職業に関する根本的な問題というのはやってみなきゃわからないのだ。

 

 〈社交・レジャー〉

 今月は割と遊んだと思う。ほぼ毎日酒を飲んだし、旅行も2か所いった。都道府県HとKでした。どっちも友人のあたたかいもてなしと最高の海に癒された。クセノポンの『アナバシス』で終盤、傭兵諸氏が逃避行の果てに海を見て「タラッサ!タラッサ!」と叫んだ気持ちがよくわかる。定期的に海を見に行くのはやりたいところですね。東京でも臨海公園いけばいいのですが……。

 昔なじみの友人とも会う機会があり、よかった。みんな普通に社会やってる奴もいれば、頑張って研究している奴とか、まあいろいろだ。生きていりゃそれでええ。死んだら葬式しかねえ。

 印象に残った出来事だけ記しておく。3年ぶりぐらいに集まった昔なじみの人たちが、熱心に「この年で付き合うなら結婚を考えるべきなのか」とか「普通に結婚して落ち着きたい」とか人間関係の極致の話でワイワイしていて、それをどこか遠い目で眺めていた。普段集まる精神異常者とか発達障害者とか社畜とかの知るかバカうどん的なタッチで描かれるゴミクズどものグループセラピーではそんなアカルイミライの話などしたことがなかったからだ。まさに異文化間コミュニケーションという感じなのだが、しかしそれはそれでよかった。もう俺も20も後半になって他人の生きざまについてどうこう言いたくない。何かみっともないし、アホみたいだからだ。生殖は悪であるとか、男と女は殺し合いをすべきだとか、俺には言う権利があるのだけど、それを行使するほど若くなくなった気がする。ただそれだけのことだが。

 

 〈文化〉

 今月はまあ遊び中心だったので、文化は控えめ。漫然と新書とか研究書を暇潰しというか、酒の酔い覚ましに読み流していた。明日使えるムダ知識というか、こういう面白いインプリケーションがあるんだねえと思ったが、何かどうにも琴線に触れねえなあと思って記録せずにそのまま過ごしてたら見事に忘れましたね。酉年だから。

 

 よかったこともある。ライプニッツモナドジー』読書会をを無事終了した。この読書会は今後も続いていくので、このために頑張らなきゃという目標ができた。人は外部から刺激を与えられないとやらないので。

 

 映画は今月は割と見た。『ONE PIECE STAMPEDE』2回目。やっぱ最高でしたね。感想は書いたので、まあ好きなところを箇条書きで書くと、

 

 ・オープニングでアニオリ回のマイナーキャラとか空島のコニスとかはっちゃんとか見つけられた(こういうのが2回目を見る醍醐味って感じだろう)

 ・ルッチの嵐脚“凱鳥”が見られた(飛ぶ斬撃蹴りバージョンってかっこいい)

 ・ダグラス・バレットの絶対的な強さ(そういえば今週のワンピースで四皇が軒並み40億越え賞金首であることが発覚したが、バレットは多分シャンクス以上白ひげ未満ぐらいはあるだろうなと勝手に妄想した)

 ・ウソップがマジでいい味出している(余談だが、ウソップが活躍する回は大体面白い。ウォーターセブン編でフランキー一家にしめられた時とか、アラバスタのMr.4戦とかでウソップが仲間のために泣くシーンとうまい具合に重なってきて、ファンの感動を誘導する。こういうケーキのクリームを重層的に塗るような演出がワンピースはとてもうまい)

 ・ローがハンコックのこと「女帝屋」って呼ぶところ

 

 などなどである。先週、今週と連載の方でも大きな進展を見せているワンピースに今後も注目したい。23区最下層マイルドヤンキーなので。

 

 他に見たのはジョージア映画(ポリティカルコレクトネス)の『聖なる泉の少女』、『サタンタンゴ』、『今さら言えない小さな秘密』の3本です。聖なる泉の少女はポエジーって感じで、サタンタンゴはクソ長すぎて腰が死んだけど優れた終末と解放の紙一重感を味わえる傑作、今さら言えない小さな秘密はほっこりする佳作という感じでしたね。いや割と見たな、自分でもびっくりしている。

 というのも、前職はブラック企業かつ客対応のしんどい職場だったので、休日でも何か案件対応が生じれば平然と電話がかかってきて、まず映画を観るのが怖かった。実際、映画の途中で3回ぐらい連続で電話かけられて見損ねた映画は多い(『ペンギン・ハイウェイ』など)。なので途中から映画なんか死んでも観るかという気持ちがあって遠ざかっていたのだが、改めてそういう必要性がなくなると映画は面白いなと素直に思えましたね。まる。

 

 〈よもやま話〉

 そういえばスイッチライトを買いました。ソフトはファイアーエムブレムの新作。ですがやっていません。何故なら買って満足したので。

 物事にはそういうことが結構ある。あれ買おうかなこれ買おうかなとずーっと悩んでいたものを買ってしまえばその事実に満足して肝心要の買って何がしたいんだっけ?を忘れてしまうというアレ。皆さんもやったことあるでしょう。ファイアーエムブレムはやりたいし、何ならドラえもんのび太牧場物語もさっきAmazonで注文したのだが、さてやるのはいつになることやら……。

 このスイッチライトを買うために、トマス・アクィナス『真理論』上下巻(中世思想原典集成第II期)を先輩に1万5千円(3万円で買ったのかな?)で売り飛ばした。何故ならトマスよりもゲームの方が絶対に面白いので。異論反論歓迎しますが、トマスの方が面白いと考える人がいるとしたらそういう人とは話し合いを持ちたくないですね……。(なお買った経緯については下記の記事を書いています。この頃の俺に教えてあげたいですね、俺は底抜けのバカで間抜けになったんだよーと)

 

perindeaccadaver.hatenablog.com

 

 さて、明日からついに社会に復帰する。復帰するわけだがとても不安である。最近、そうした不安から逃げるようにツイッターを観なくなった。ツイッターは社会人の不安や鬱屈、諦念といった三種の死eeds牛丼特盛でできている。それを見てたら死にそうになるからだ(あと、憎い人間のアカウントとか見ると精神衛生上よくないというのがある。フォロワーではない。文脈が分かる人には分かる)。

 どうせ碌なことはないだろうと腹をくくっているが、それでも明日でけえ核ミサイルとかでけえオとかが降ってきて東京がエラいことにならないかなと思っている自分もいる。何故なら俺はちょうど半年前、社会に殴られボロボロにされ、逃げるように実家の子供部屋おじさんになったからだ。そんな俺に社会がまたやっていきましょうと手を差し延べている。俺は弱いのでその手を握り返してしまった。子供部屋から出てしまった。人生賭けて無職をやるほどの意志が足りなかった。どこまでも続く凡庸の人生行路がどうなるかはわからないが、とにかく俺は窒息しそうな4畳半の子供部屋から「空気をもとめて」仄暗い未来に向かって水面に顔を出そうと思う。暖かく見守ってくれたら幸いだ。俺も皆さんの人生を暖かく見守りたい。ところでカルタゴパパ活は滅ぼされなければならない。