死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

お盆休みは10連休だが傷口は広がったまま

 近況報告しまーす!

 

 7月がアホほど忙しかった。月の時間外労働は認定されたのは53時間でした。とはいえ、朝8時に来てサービスサービスぅ!したり、お昼休みの時間に上長とセッション(またの名を折衝、調整とも)してたら飯が食えなくなったり、いろいろ考え合わせると多分だが70~80時間は働いている。前職で一番働いていた時の時間外労働が確か270だったか280時間だったのでふーんまだまだだねとか言えそうな気もするが、普通に辛かったです。死んでくれよって感じ。

 

 本当にこの間の仕事は人間としての根っこみたいなのを完全に掘り崩さないとやっていけないような感じだった。やりたくもないしそもそもやる必要すらないだろう仕事が勝手にスポーンし、それに対処していたら別のタスクが背後から回って俺を突き刺す。結果いろんな人に迷惑をかけたが、それはそれで申し訳ないし、その時に注意されるとマジで凹む。何故なら勝手にスポーンした仕事をやってなけりゃそんなミスは犯さなかったからだ。そして横柄な人間との対応にも疲弊した。明らかにマンパワーを考慮しない発注、無駄に完璧主義なところ(必ずダイレクトメールでイヤミを添えてくる奴がいて死んでくれと思う)、そして当の自分たちは〆切にルーズなのでこっちのいらん気を揉ませる感じ……。まあ、こんなのはホワイトカラーの人の多くが経験していることなのだろう。しかしそれでも俺はみんなのために言いたい。ファック!!!!!

 

 そんな俺でも流石にお盆休みは必要なので恐る恐る夏季休暇の希望日程として、8/8~8/17で出したら何と全部通った。これで10連休が錬成されたわけだ。神様ありがとう。なので今はその3日目の終わりに筆をとっている次第です。

 

 そういえば、社会人になってから初めてお盆休みを与えられた気がする。前職では大体8月後半~10月前半の間でとっていたからだ。墓参りやA級戦犯に唾吐きに行くこともできない日々を過ごしていたと思うとぞっとする。

 

 とはいえ、今年はコロナ大先生もあり、あまり遠くへは行けない。旅行もできないだろうから、近場というか都内で何か適当にチルしないといけない感じがある。一昨日は図書館に行き、昨日は髪を切った。そして今日は映画を2本見ました。

 

 本当はドラえもんの新作映画を観るつもりだったが、一番早い時間に行ったにもかかわらず満席で、次の回しか席がなかった。仕方ないので暇潰しにと思って観たのが『ぐらんぶる』の実写版です。男子校のくっせえノリで酒飲んで海入って女いるいないでワーキャーしていく夾雑物なし(ここで言う夾雑物こそが我々の現実である)のザ・キャンパスライフには全くといっていいほど縁のない「第3回日向市海の似合わないインドア派青年選手権」最優秀賞の俺が何故この映画を!?と思われる向きがあるかもしれないが、実は原作も昔満喫で読んだ(3年前なのでかなり記憶があやふやだが)しアニメも観てます。

 

 映画としてはかなり面白いと思いました。この際実写化の成否は措いておくが、観てると目ん玉が焼けそうになるぐらいのバカ騒ぎオブバカ騒ぎが、社会人生活5年目を迎える俺にはちょうどいい一服の清涼剤だったというのは認めざるを得ない。冒頭の擬似タイムループ演出はかなり狂っていて、『ハングオーバー!』的な面白さがあった。これはいい改変だと思う。あと時田、寿の再現度の高さにビビったし、高嶋政伸のケツ振りはかなり笑えた。ストーリーの骨格自体は割と原作に忠実で、文化祭、ライセンス取得までかなり駆け足だった感が否めないが、まあ上映時間を考えると致し方ないというか、むしろ100分の上映時間であそこまでバカの集中を途切れさせない仕上がりにしたのはシンプルにスゲェと思った。あと島からの脱出というエッセンスはかなり笑えましたね。注文をつけるとするならば、山本と野島、ケバ子あたりはもうちょっと活かしてほしかったなと思いますね(頭おかしい奴の演技をやらせればピカイチの矢本悠馬を山本役に起用しておきながら!)。その意味では合コン回は入れる余地があったのではないかなと思いました。女性陣の配役では、千紗が与田ちゃんなのはどうなん?みたいな見解もあったが、そこまで違和感はなかったと思う。与田ちゃんの配役は、恐らく乃木坂工事中のヒット祈願企画でダイビング経験があったからでは……と思ったが、結果的にはよかった気がする。

 

 次に『ドラえもんのび太の新恐竜』ですね。僕はドラえもんに対してはガチガチのガチだし、同担拒否なので解決策は大虐殺しかないのですが、今回の作品はうーんちょっとなあという感じがしました。何かあからさまに「はい!お客さんここですよ!感動してね!感動してね!」という部分がありすぎて、擦れた大人代表としては「うーんここでは泣け……ない!!!!」となってしまった。もちろん中盤のアレ(何とは言わぬがP案件です)とかはブチ上がった(大長編間の繋がりは新ドラえもんではかなり意識されているが、あのレベルの大冒険全部してたらのび太達は安倍さん並に忙しい小学生ということになる。それでいいのか)。恐竜のデザインはかなり迫力があるし、鳥類と恐竜の関係性という近年の古生物学的論点を取り入れたシナリオ構成、そしてその壮大さを裏書きするミスチルの名曲……と個々で見るとかなりよい要素がありそれなりに楽しめたことは事実だ。あともうひとつ苦言を呈するならば、のび太としずかちゃんがちょっとイチャイチャしすぎなんですよ。川村元気さん新海作品の毒が抜け落ちてないまま脚本書きましたね???

 

 読書は最近スティーヴン・コールの『アフガン諜報戦争』(上下巻合わせて800頁ぐらい?)を読み切りました。大学生の頃に読んだ記憶がうっすらあったが、実は上巻も半分しか読んでいないことに気づいた。『シークレット・ウォーズ』の予習も兼ねて読み始めたというわけだ。個人的にはティム・ワイナーの『CIA秘録』に匹敵する名作なので、これを読まずしてCIAを語るなかれという感じがある。自分が今している職業とかなり共通している部分(主に調整的なタスク)にCIAが振り回されている感じは全く笑えませんでした。まる。あと、新書もパラパラ読んでます。

 

 ゲームはPSPlusの特典でCoDMW2Remasterをやりました。やっぱりシェパードあたおかですわ。でもよく考えたらプライスが一番ヤベェわ。これをやったせいで最新作も買わないとという使命感が沸いた。散財するけど残業代たくさん稼いだから大丈夫だよね、ハム太郎?(ワイの口座「へけっ!(ゼニを吐き出す)」)

 

 まあお盆休み前半戦すら終えていませんが、今のところそんなに悪くない生活を送っています。しかし、労働の傷は癒えていません。ごまかし続けています。きっとこれが永久に続くんでしょう。悲しいなあ。悲しいなあ。大学生活に戻りたいなあ。仲間と語り合うみたいな時間の愛おしさを再確認し続ける毎日は辛いねえ。