死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

岸田文雄政権内閣官房参与(とろ~り3種のチーズ牛丼特盛温玉トッピング担当)就任御挨拶

 俺日本人の中でもトップクラスのチー牛顔という自負があるにも関わらずチー牛を多分一度も食ったことがないんですね。というかすき家でほとんど牛丼食べたことがないんすわ。基本松屋ばっかりだったので……。

 

 2回目のワクチン接種(喪デルな規犬社製)を終えたのですが、メタクソ頭痛いし発熱すごいし身体辛いしで嘘やろとなっています。こんなつらいもんをもう1回打ってたまるかという素朴な気持ちがある。バファリンプレミアムだけが救いです。

 普通に暮らしている分にはワクチン打つ必要あるんか?と思うが、中長期的には絶対メリットの方が大きいのだろう。しかしこの苦しみはあたしゃ忘れませんよ。

 

 微熱に浮かされた状態で記事を書きますが、岸田教団・岸田メル・岸田政権という日本三大岸田勢力が完成しましたね。俺は政局が好きなので連日色んな新聞やテレビ報道を追っかけつつ、田崎史郎の0.0000000001倍の解像度で永田町を眺めていたわけですが、まあ何というか、政策論争という意味ではあまり面白くなかったですね。高市早苗核武装のことを言わなかったし、野田聖子は子ども・女性・障害者が輝ける社会のために姥捨て山を作ろうと言うべきだったし、河野太郎自民党の半数を死刑にするとかそういうことで盛り上げてほしかったし、「何もしない、現状維持」という自身の役割を100点満点でこなした岸田文雄が順当に勝つのもむべなるかなという感じです。新しい資本主義とか斎藤幸平でなくとも失笑ものだし、デジタル田園都市構想とかガンギマリセッした後の賢者モードでしか出てこないワーディングでしょ。

 もちろん岸田が役員任期制の導入で二階派パール・ハーバーを仕掛けたのが今回の政局の一番の見所だったし、現行7個師団のうち一番まとまりに欠ける宏池会だけが「大将」をしっかり支えたのも目を見張るところがあった(加藤紘一や「もっちゃん」こと望月義夫・岸田派元事務総長も草葉の陰で喜んでいることだろう)。4候補者の中で岸田が政局をうまいこと乗り切ったのは間違いない(逆に一番下手だったのはやはり河野太郎で、「後ろから鉄砲で撃つ男」石破と協力したのが安倍・麻生のラインを今回の政局で強固に結び付けてしまったと思う。もし石破と協力しなければ、義理と人情には厚い麻生が大恩ある河野洋平の息子を支援することもやぶさかではなかったのではないか。もちろん麻生は河野に本格政権をやらせたいから、感染状況と支持率が分かちがたく結びついているコロナ禍での総裁選立候補は早すぎるという思いもあったとは思うが、しかし自身の権力基盤である派閥を割るくらいなら河野をやるということは十分に考えられたと思う。そうなればかなりの議員票を稼げたのではないか。)。

 ただ、その結果として、勝つために麻生や安倍の力を借りてしまったがゆえに、長老支配の首が挿げ変わっただけじゃんという見方が恐らく国民の大勢を占めているのだと思う。個人的には今回の党役員人事はもう少し複眼的に見る必要がある(例えば「安倍カラー」人事というにはむしろ麻生派が優遇され過ぎているきらいがある。岸田が最初に人事の打ち合わせをしたのが麻生というのは興味深い。これは大宏池会構想の布石ではないか?とも思える)。しかし、俺みたいに政局ばっかり見ているキモータばかりではないので、「自民党生まれ変わってないやんけ!」という人々の意見は御尤もである。政治とカネの問題が取り沙汰された甘利や小渕優子の役員起用も、いくら麻生派竹下派といった派閥の顔色伺いとはいえありえないのではないかと個人的に思う(この点これほどではないが下着泥棒事件があった高木国対委員長人事は笑ってしまった。)。しかし、恐らくだが岸田は自分が勝てた理由を十分よくわかっているからこそ、国民受けよりは党運営の安定化を優先したのだろう。結局自民党の支持率が野党をかなり引き離している以上、ツイッターの政治意識高いバカ・アホ・間抜けどもがいくら騒ごうと与党過半数は堅いわけで、まずは衆院選までは派閥の顔色を伺った論功行賞人事で乗り切ろうという考え方は別にそこまで悪くないと思っている。衆院選でもし政権を維持した後に、ある程度岸田カラーを出せないとなると少しどうなのかなと思うが……。

 

 最後に。俺は岸田から入閣を要請されたら喜んで入りますが、衆院選では絶対に自民党に投票しません。谷垣の苦しみを岸田にもわかってほしいから……。