死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

ぺこーらに告白しようと思っている人々のパッションにどことなく憧れを感じなくもない27歳童貞実家住み年収400万円男性と読書記録1122~1128

 そりゃ、ぺこーらは男の人と付き合ったことないし、化粧もしたことないからびっくりするわな(そうじゃなかったら解釈違いで泣いちゃうねえ)。俺も人生で一度も恋愛なる関係カテゴリーに該当する何かがあったことがないので。同情するわ。

 

 自分が思いを寄せている異性は穢れていないんだという思い込みは世間では「童貞の思考キモ……」「風俗行って脳をマンコで洗った方がいい(スカルファックか?)」などと散々な評判ですけど、でも俺はそういう人間のことをこの海で一番自由だと思っているから嫌いになれませんですね。はい。思われた方はたまったもんじゃないってことなのかもしれませんが、うるせえ俺はそっちの気持ちなんか知らねえよ。人生面白おかしくやってる部同士で云々しとけやカスが。

 

 三次元ガチ恋経験が全くないので、未だに子どもっちゅーのはコウノトリさんがガフの部屋からひょいとくちばしで掴んで運んでくるもんだと思っております。人間に対する嫌悪感と性欲の間で折り合いがつけられないと破滅しかないっぽいのだが、悲しいかな俺に性欲がないので完全に嫌悪感だけで残りの人生を突っ走れちゃうんですよね。この点だけは神に感謝しております。ありがとう神様……ころちて……。

 

 そういえば、最近俺に欅坂のDVDとか貸してくれる友人と飲んでいたのですが、

 

 友「どうよそろそろアイドルのよさ分かってきたか?」

 俺「いやー別に。ていうか関心がなくなってきましたわ。最近アイドルバラエティも見ないですね、寝る時間なので」

 友「えー!!!じゃああかねんとかぺーちゃん卒業するのとか知らん?」

 俺「エッ初耳ですね……ぺーちゃんアイドル以外で生きていけるのか……?いやでも最近マジで坂道わかんねえ」

 友「思うけど人生って誰かのために生きるんだよな。俺らみたいな非モテでもさ、そういう方向に感情を燃やしていかないといかんのちゃうか?」

 俺「自分のために生きられないって苦しいなあ……」

 

 みたいな話をしていたのです。これって、結婚できる奴は家庭を作ってそのためにへいこら働き、結婚できねえ奴はアイドルに貢ぐか腐れVtuberの下手ゲーム実況に投げ銭するのが人生の本義ってことですかね??? 流石にあんまりすぎやしませんか。みんなそんなにタイナカサチのギアスにかかってるのか???

 しかしよくよく考えてみると、緊急事態宣言が解除されてからまあ割と色々な勢力(大学のサークルの面子、前の職場の知り合い、今の職場の同期、などなど)と飲みに行っているけど、大学のサークルの面子以外みんな結婚の話してたな。どのマッチングアプリがいいとか、結婚相談所登録したとか、親戚から紹介してもらったとか……。もしかしてなんですけど、この年頃になると会話って必然そればっかりになっちゃう……ってコト!? もう誰もベラルーシの概念魚雷「難民」の話をしていなくてビックリしちゃったわ。

 

 これはどうでもいい報告ですが人生で初めて高尾山に登りました。大変よかったと思います。最高の景色と雑多な人間を大量に見られたので。頂上でアンニュイな気持ちになりながら山並みを眺めていたら、カップルとか友人同士で登ってきた人に写真撮ってくれって言われたので即席カメラマンになりました。悪くはなかったですね。

 

 さてさて、読書記録です。今週は2冊のみ。1冊目が死ぬほど時間かかったので。

 

 

 クッソ久々にこの手の哲学書を読みましたね。リッケルトといえば、新カント派西南学派の代表者で、認識論ガイキチハイスクールの学頭です。旧字旧仮名が久しぶり過ぎて戸惑ったけどそれはだんだん慣れてきたが、マジで頭おかしくなりそうだった。まあ要は「結局俺らはどうやって認識してるん? 物自体とか言っているけどそんなもん立証できへんやんけ。で、ついでに言えば何で俺の認識が他人の認識と一緒だって言えるわけ?」というまあそりゃそうやねという疑問を異常なまでに認識論に固執して展開した挙句、何故か独我論を回避すべく認識一般が持ち出され、何故か素朴実在論をブチ殺すために謎の概念(超越的不許不、transcendentes Sollen)をブッ込んでくるという奴です。まあこれだけじゃわからんですね。俺もわからん。実際一読して「あーうん、そうだね」と言えるような部分は3割にもいかず、あとの7割は「は?何言ってんだ頭おかしいのか」と「マジで何言ってるのかわからん」で占められていましたね。ただ、苦痛な読書体験だったかというとそんなことはなく、久しぶりに頭の使っていない部分がこじ開けられてよく分かんなかったけどありがとうという気持ちにはなりました。ちなみに付論は読む気が失せたので読んでいません。人生短いのでこれからどんどん面白い本を読んでいきます。

 打って変わって最近売れている本を読みました。認識一般、判断形式、超越的規範、先験的心理学……そういう言葉が一切出ないだけで本ってこんなに読みやすいんですね。日曜だけで読み切りました。面白かったです。世界史専攻のために日本史の知識がほとんどないのですが、小学校と中学校でやった素朴な日本史の記憶を手掛かりにあーそういえばそんな話あったわねという懐かしさと、全然知らなかったことがたくさん書いてあって大変勉強になったなと思いました。鎌倉期の荘園が寺社の異常コンサルタントに運営されていたことや、荘園がかなりの程度農地改革や農業技術の進歩に寄与したことなど……。この本ならではというのが気候変動の歴史の知見を盛り込んでいるということだったのですが、気候変動の歴史と荘園の発展史という意味ではやや相関が薄かったような気がしないでもないです。しかし全般的には大変満足しました。