死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

ごちうさ劇場版感想

メッチャよかった。ネタバレ注意です。

 

〈あらすじ〉

ある日、ココアはいつもの仲間がいなくなっていくことに気づく。最初はマヤ、メグ、シャロ、千夜、そしてリゼとチノもいなくなる。そんな中突然モカ姉から帰省を誘う手紙が。街がどんどんと閑散としていく中で、ココアもみんなどうしたのかなと思いながら街を離れる。

 

ココアが田舎に帰ると、そこには何と木組みの町がそっくりそのままできていた。住人たちもいたが、皆どこか生気のない顔。甘兎庵があることに気づき、店の中に入ると千夜のおばあちゃんの首が若い男性の胴体に継ぎ接ぎされた状態で接客していた。ココアは悲鳴をあげて、街から離れた実家のパン屋に逃げ込む。そこにいたのは胸にナイフを突き立てられたマヤとメグ、ショットガンで腹に穴を開けられたシャロ、首が皮一枚でつながりブラブラしてる千夜、四肢が切断され芋虫のように這うリゼ、そしてティッピーの残骸を顎が外れるぐらい詰め込まれたチノがいた。皆が一様に生気のない声で「ココア、おかえり」(チノは顎が外れているので謎の呻き声)と言う。

 

ココアがショックで倒れそうになると、モカ姉が「サプラーイズ!」といって現れる。「ココアが安心して帰ってこられるように、ここに木組みの町を作ったの!さあ、ここが新しいラビットハウスよ?」と言う。「違う、こんなの違う……」と声を震わせるココア。モカ姉が指を鳴らすと、全員が崩れ落ちる。「やっぱり死霊術じゃダメねえ。でもみんなが私の言う通りにしないから……」「お姉ちゃん、どうしてこんなことを……」「ココアと、ずっとずーっと一緒にいたいから、ここに木組みの街を作ろうって思ったのよ。ここでラビットハウスもホットベーカリーもできるじゃない?」

 

「お姉ちゃん、おかしいよ!!!」といってモカ姉を突き飛ばすココア。逃げようとするも、外はすでに無数の死者に囲まれていた。モカ姉がココアの肩を掴み「そっか、最初からこうすればよかったんだ……」と言ってココアの頸動脈をナイフで切り裂く。

 

三日後、チノの父とリゼの父が所属する陸上自衛隊特殊作戦群が日本政府の命令で死者の街掃討作戦に駆り出された。部隊が死者の大元を辿り、ホットベーカリーに辿り着く。隊員がドアを蹴飛ばすと、そこには生気を失ったココアが「いら、っしゃい、ま、せ、ウェル、カム、ドリンク、だ、よ」と言って血の注がれたコーヒーカップを差し出す。よく見るとラテアートが描いてあり、ココアやチノ達が楽しそうにしていた。チノの父は涙を流しながらココアの頭を拳銃で吹き飛ばし、リゼの父も他にもいるアンデッドも銃で動きを封じる。家屋の最奥には、手首を切ったモカ姉の死体が転がっていた。奇しくも、ココアを殺したナイフで自殺をしていた。2人はここはもう何もないと思い込んで家から出ようとした瞬間、生気のない声で「サプ、ラーイズ」と肩を叩かれた。そして、特殊作戦群の作戦が失敗に終わったことを知った日本政府は、日本国に対する三度目の核攻撃を、自らの手で行うこととなった……。

 

という青山ブルーマウンテンの新作小説があまりにも過激すぎるということで街の国際バリスタ弁護士ことココアに民事提訴されるところで終わり。

 

いやごちうさすごいですね、超えて来ましたね……。これをラスト20分に詰め込んできましたからね、いやはや。ただモカ姉の死霊術は唐突感が否めなかったかなー、まあそこを差し引いても90点ですね!