死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

20200229

 新型コロナウイルス a.k.a キリストの鞭とか言ってた3週間前が懐かしくなるぐらい、加速度的に日常生活が変わっている。たとえば、俺が昼休みに孤独を癒やすべく訪れていた図書館がほとんどの機能を停止し、返却と予約受け取り用のカウンターだけが寂しく残っている。地元の図書館も閉館するらしい。ドラえもんの映画も延期する。ディズニーランドも閉まる。世の中どうなっちゃったんだという感がしないでもないが、そんな中でも毎日毎日満員電車に揺られながら仕事に行き続けている。生を保全することと、生の条件に耐えることの矛盾が改めて露呈している。このどうしようもない矛盾のスパイラルから生じる感情は今のところ無能な政府に向けられている。しかし、本当に無能なのは人間そのものではないか。

 

 だが、この変化を安楽椅子にて楽しむ潮流もあるようだ。Youtubeでヒカルの動画を見ると、「↓正直学校休みになってうれしい奴!」というコメントに何百もグッドがついているのを見た。自分自身、今の身分が学生だったら学校がないことがとにかく嬉しいだろう。不要不急の外出を控えろという要請など彼らにとってはスマホさえあれば乗り切れる。そのうち外出そのものが彼らの生活の中で優先順位が切り下げられ「不要不急」となるだろう。

 

 俺は花粉症持ちなのでよく目をこする。こすっている途中、もしウイルスが付着してたら……なんてことがふと頭を過る。しかし、そんなこと本当はどうでもいいのだ。人間死ぬときは死ぬし、どうせ俺の人生なんぞ退屈なロスタイムに過ぎない。

 

 俺の生活に与えた影響として一番大きいのは、この1か月入念に準備していたイベントが延期になったことだ。これは本当に辛いことだ。そのためにブログを1か月休み、とにかく勉強もしていた。致し方ないことだが、悔しいことは悔しい。いつかやりたいところだが、このパッションを果たして持ち越せるのか疑問である。