死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

3月を振り返る

 2月の振り返り記事を損ねてしまったので、3月ぐらいは振り返りたいと思いました。そもそも3月はブログを更新するぞするぞーと言っていて全くしなかったのでごめんなさい。本当に許してほしい。

 

 理由がないわけではない。2月下旬あたりから新型コロナウイルスa.k.aペイルライダーの感染拡大をみんな本気で受け止め始めたと思う。俺の仕事はハゲタカ公務員が食い荒らした死体の腐肉を頂戴するタイプのアレなので、コロ助の影響をモロ受け(コロ助とモロ受けでおしゃれに韻を踏むタイプのオタク)てしまい、あれやこれやと業務量が2~3倍ぐらい増えてしまった。可処分時間だけでなく精神も刈り取るタイプのまあまあ手こずるフロムゲーの中ボスみたいなクソ面倒な仕事のおかげで平日の夜の時間を効率的に使えなかったことがブログ更新懈怠の主因でごぜえます。まあYoutubeは見てたんですけどね。仕事でもかなりのドキュメントを量産しているので、家帰ってブログ書くのだりぃなと思っていたこともある。

 

 Youtubeの話を書いたのでそれをやりますか。最近はもぐらa.k.aながいかずとしのマリオカートしながら雑談するコンテンツをよく見ている。元々ミステリオとMC松島のビーフ(というのかアレは?)をツイッターまで追っかけにいく元気がなくて、その解説をしている動画というのを見てまあまあ面白いやんけとなり、気づいたら割と見ているようになった。マリオカートって本当に見ていて飽きないというか、無害な映像なのでしゃべりにメッチャ合う。そこにもぐらの陰キャ似非インテリ大学生っぽいトークがいいというか、同じ陰キャ似非インテリ底辺ホワイトカラーの俺にとても波長が合うのだろう。投稿頻度も動画の長さもちょうどいい。ゴーストリコンブレイクポイント(休日に外も出ないので暇すぎたので買った)をやりながら見ている(ほぼ聴いている)。もぐら君は乃木坂では与田ちゃん推しらしいですね。俺の身近な知り合いの与田ちゃん推しは高校の時に関西援交の違法動画ばっか見て昼休みに語りまくってた。これは印象操作ではなく事例の列挙です。

 

 ゲームしながらYoutubeの毒にも薬にもならない動画を垂れ流すのが人生の刹那においては一番面白いっていうことを俺は声を大にして言いたい。この観点から言うと、乃木坂工事中とか日向坂で会いましょうみたいなテレ東系アイドルバラエティは実はよいのではないかという気付きがある(多分バナナマンとオードリーの腕がいい)。何故ならあれも毒にも薬にもならないので。坂道グループの個別握手会とか行って認知をもらわないと死んでしまうタイプの人の気持ちは一生理解できないし、そもそも俺はAセクシャルなので年下のアイドル(一部年上もいるが)を見ても「はぁすこ……癒し……」とはならずに「おじさんは歳とっちゃったから……みんな今の世を謳歌してね……」としか言えないのである。もうみんなそれぞれ幸せに生きてほしい。前職をやっていた頃の「人間絶対殺すマン」というプライミッツ・マーダーとかORT並の気持ちを保てなくなってきて、かなり大らかになってきたと自分でも思う。いいことです。

 

 ゴーストリコンブレイクポイントについて。前作のワイルドランズを仕事が忙しくなりすぎて全然できていないし、何故かDivison 2みたいな装備レベルシステムを導入したり常時オンライン接続が必要だったりいろいろクソかと思って買うのを避けていたが、そろそろ俺の中の特殊部隊欲が疼きだしたので、60%オフぐらいの時に買った。今のところまあまあ面白いし、装備レベルもパッチで撤回できるようになったからよしとしている(そもそもハクスラ風にするのであったらもっと他の工夫が必要だったのではという気がしないでもない。せめてDivision 2みたいな汎用型のアクティビティをたくさん用意してほしいし、1日12回が限定の勢力サポートとか舐めとんのかとオモタ)。だが、この手のゲームは基本的に単調なので、せいぜい20時間から30時間が限界である。1日3時間以上やっていると10日で飽きる計算だ。既にちょっとずつ飽き始めている。ノマドの声が堀内賢雄じゃなかったら多分3日で飽きてた。

 

 読書もしないわけではなかった。ただ、今月は冊数が少なかった。というのも、諸般の事情で特定の1冊にかける時間がかなり長くなってしまった。まあこういう読書も悪くないっちゃ悪くないし、トマスの言うところのHomo unius libriというのをちょっとだけ垣間見た気がする。

 

 他は、ヘロドトス『歴史』を1週間かけて全巻読破した。やっぱり奇譚が多いし、何か途中途中で挟まれる地理のお話とかはふーんという感じしかないが、それでも面白い。アサシンクリードオデッセイの感じを思い出しながら考えていた。それと、政治思想史的にも、やはり政体論にかなり繰り返し言及していることに気づいた(そういえばこの点ポール・カートリッジも『古代ギリシア人』で指摘していた)。 100%ヘロドトスの創作であろう謎のペルシア人とかイオニア人の政体論争(独裁政か貴族政か民主政か)に何を秘めていたのかについて結構考えながら読んだ(が、結局よくわからなかったのでここでは書かない)。そういえばAlan Ryanの政治思想史『On Politics』もヘロドトスから始めており、意外にこの分野アツいのではという気がしないでもない。

 

 映画は今月は全然見なかった。俺にとって3月はドラえもんの映画だ。これを見るためだけに3月があり、桜とか卒業式とかそういうのは問題じゃねえ。ところがコロのせいで8月に延期しやがった。まあ仕方がないとはいえ、毎年のことを崩されるのは不愉快極まりない。そんなこんなで、本当にもう新型コロナウイルスに悩まされた月だったわけですよ。

 

 ところで、自分ももしかして……と思うことがなくもない。俺も結構咳をする。ただ、これは痰がよく絡む(26歳・男性)だけなので、感染を疑わせる空咳ではないと思う。あと、熱が出て1日寝込んだのだが(自覚症状はその前日からあって、しかもその日サークルの後輩と飲んでいた)、この時は流石にヤバいなと思ったが今はケロッとしている。これが季節の変わり目に俺がよくひく風邪なのか、無症状コロナホルダーの始まりなのかは判然としない。感染経路もよくわからないという患者が東京で増えている中、もはや誰が誰にうつしたのかという議論ほど意味のないものはない。もはや誰もが誰かを殺しかねない可能性のある時代だと思ってあきらめるしかない。

 

 4月になったらゴーストリコンにも一通り飽きて、また読書の時間がもとに戻るだろう。そろそろ面白い海外ドラマを見る奴もやりたい。そんな感じで2020年度もおもしろおかしくやっていきたい。ブログ、来月は5本以上を自分に課します(嘘になるかもしれない)。よろしくお願いします。