死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

20231207

 おっと二日続きましたね。でも明日は無理だと思います。何故なら飲みに行こうかなと思っているので。というわけでこれが不定期更新であることは強調しすぎても強調しすぎるということはない。タイトルを連番チックにしているのは、考えるのがめんどくせーからだよ!!!!

 

【労働】

 今日もしょうもない仕事をして定時に帰った。ずっとそういう生活。

 

【ニュース】

 今日は以下の記事を気に留めておきます。

 

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 自民党、ずーっと金権政治の奴隷となっていて草も生えないし、こいつらと一昔前のイングランドでホガースが戯画化した腐敗政治家と大して変わらないところに中世ジャップランドの周回遅れ感が否めない。憶測にすぎないが、派閥がノルマを設定して金を集めるためにキックバックシステムを作ったのではないかなという気がしていて、端的に自民党の体質全般の問題とすべきだと思っている。個人的には派閥を一掃したらいいと思うし、石破・小泉・菅あたりが河野を持ち上げて何もかも破壊する様を見たくないと言えば噓になる。激詰めおじさんの河野が天下をとるのは、霞が関の官僚諸氏には酷だろうが。
dgital.asahi.comhttps://digital.asahi.com/articles/ASRD66H4JRD4OHGB004.html?iref=pc_ss_date_arti

 『ミュンヘン』の頃から全く君は変わってないんだねという感じ。ダルマ状態のテロリストを殺すことに、治安維持の失敗の溜飲を下げる以外の意味があるとは思えないが、イスラエル世論が止める気がないあたりなんとも言えない。

 ひどい話シリーズです。普通にたとえ話だとしても、エロ同人みたいに人間の尊厳を破壊してないか。 

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 ここ最近の記事で一番頭をガツンとやられた。非常によい記事だった。あまりによかったので連載を全部読みました。書籍化を希望します。

 要は復員した兵士たちが戦後社会や家族の中でいかに孤独を深めて、酒や暴力に浸り、戦中の絆だけに没入するようになったかという、それ自体はよくある話だが、それを集中的に聞き取っているところが興味深い。また、そういった兵士たちを父や祖父に持つ子どもや孫の視点が活きていると思う(そして常に兵士たちを支えてきた妻たちのケアという論点も忘れてはいけない)。

 

【読書】

 鹿野政直岩波新書の歴史』読了。非常によかった。時局への抵抗を契機として世界大の視野をもって始まった岩波新書が、その後の時代の流れを受けて徐々に個人の人生の問題を扱っていくという形に収斂していく様(かつて新書の「雑誌化」と言われた事態)を、その時代を象徴すると思しき岩波新書(多分100冊は優に超える)を著者自身が読み解きながらセレクトしつつ活写していく筆者の筆さばきは、思想史家としての熟練ぶりを感じさせる。

 ミチコ・カクタニの『エクス・リブリス』を読んだ時にも感じたことだが、優れた「読み巧者」というのは引用がダントツに上手い。数十文字にも満たないパッセージを自分のものとして消化したうえで叙述の流れの中に適切に配置できるというのは誰でもできる芸当では決してない。個人的によいなと思った引用は以下のとおり。

 「戦後、民主主義という言葉は「どんな一軒家にも配給」されたが、言葉だけは配給されても「富山の薬ほどの効き目がなく」、生活の変化とともにたしかに「ヨメの立場も変りはしてはいるものの」、ヨメさんたちは「あきらめがなくなっただけに反って、精神的に苦しいのではないか」(p137、大牟羅良『ものいわぬ農民』から)

 「生きる権利をがむしゃらに求めるところからすべてははじまる」(p145、田尻宗昭『四日市』から)

 「人間が自棄的になる、ということはいかなることか。それは、他者のまなざしに対して、ネガティーブな自己顕示性がはたらき出すということである」(p.163、霜山徳爾『人間の限界』から)

 「「憲法の敵」「自由の敵」に憲法上の自由を与えないことによってはじめてまもられる「憲法」や「自由」は、いったいその名に値するだろうか」(p215、樋口陽一『比較のなかの日本国憲法』)

 「「人為」としての「国民国家」も「「人」権」も、寄りかかるべき「実在」でなく賭けるべき「虚妄」にほかならず、「「虚妄」の緊張に耐えつづけること」(p276、樋口陽一憲法と国家』から)

 このような形で、本書は古くなってしまった「新書」にも宝石があるんだよということを示唆するにとどまらず、「新書」がその時代「新しい問題意識」をもって時代と切り結んできたことを痛感した。刊行当時2500点を超える新書を世に送り出していた岩波としては、これ以上ない書き手を得て自社の遍歴を世に知らしめることができたのかなと思う。ちなみに著者は早稲田閥だが、自然科学の新書のことは率直に評者の能力を超えるということを言っている。わかる、文系脳にはなかなか難しいんだよな。

 最後に、著者が述べるように、「戦争への抵抗」(赤版)→「日本の再生」(青版)→「目標それ自体の問い直し」(黄版)→「人生の主題化」(新赤版)という同新書の方針変遷が、かつての日本の知的な屋台骨であった「教養主義」の融解過程と軌を一にしている感じがなんとも言えませんね。

 いろいろ書いたが、アノーテッドな推薦図書リストとしても、現代史の一断面の優れた見取り図としても価値があるのでとりあえず手元に残しておこうと思います。

 

【動画】

youtu.be

  助かる~! メイク関連動画を見ることで知らないことを知れてうれしくなるンゴ。

 ちなみに昨日俺が好きな今日メシ!、バシャウマ、イライラ社会人が動画更新してて助かったことも付記しておきます。 

【雑感】

 なし。今日は酒を飲んだ。発泡酒ハイボールで人間は幸せの意味を知る。ところで、こんぐらい力を入れてブログを書くと1時間ぐらいかかるな。可処分時間の観点からするともっと手を抜かないとダメ。