だってそうじゃないですか。人類は悲劇を教訓として、それを回避して幸福の増大に向かっていかなきゃじゃないですか。でも俺たちはどんどん愚かになって、不幸はせっせと増殖している（こう書くとピンカーを引くまでもなく俺らはまあようやっとるやでという反駁があるのだが、体感治安ならぬ体感幸福は減ってばっかりじゃないだろうか。とどのつまり人類はメンヘラ）。愚かさの極北に向かっていくことを「進歩」と呼びならわしていくのであればそれはまあ好きにやればいいと思うが……。
この前残業して夜遅くに帰ったら、家の前のゴミ置き場から空き缶をスカベンジングしているおっさんがいたんですよね。まあ普通に条例違反ですが、そこまで言う気もなくササーっと通り過ぎようとしたら、そのおっさんがこっちを見て唾を吐いたんですよね（こんな時間にガチャガチャ音鳴らして空き缶を集めている倫理観ゼロ太郎なのでもちろんノーマスク）。その時マジでカッとなって「おいテメェ舐めてんのか！！！殺すぞ！！！！」って叫んで空き缶積んでいる自転車を蹴飛ばしたんですね。俺の非力なキックでは自転車は倒れなかった（正確にはゴミ置き場を囲うブロック塀に引っかかって完全には倒れなかった）のですが、後ろに積んであった空き缶の入ったゴミ袋からは空き缶がザザーっとこぼれ出たんですね。おっさんは慌てふためいて、そのまま自転車を起こして逃げ去っていきました。道路にまき散らされた空き缶をゴミ置き場に戻しながら、マジで俺は何やってんだろうな……と思った次第です。
ぶっちゃけた話、資源ごみを回収できなくてやーやーなの！は行政だけで、別にこっちとしては捨てた空き缶を誰が持っていこうがどうでもいいわけである。そしておっさんもこっちを見て唾を吐いたわけではなく単に「あー痰が絡まっちゃったペッしとこ」的なムーブだったのかもしれない。しかしこの①自分たちの利益をそこまで害するわけではないが法律違反者②このご時世にわざわざ人前で唾を吐くデリカシーゼロというおっさんを前にして、残業で心も体も疲れ果てていて寛容なぞ一ミリも期待できない俺の魂が自転車フロントキックをかましたのである。こんなことをしていると人類からは永遠に戦争はなくならないだろう。ただ、人類が戦争で終わりになる前に、全員にストア派ムーブを課していたらそのうちどいつもこいつも倫理で窒息死するだろう。まあその方が地球にとっては長期的にはいいのかもしれませんね。
何だろう。職場は嫌だし、なるべく人間と会話したくないという真摯な気持ちが踏みにじられていてとても辛い。労働もちょいちょい忙しくなりそうな兆候が見え始めてきて戦々恐々としている。英語も死ぬ気で英単語を覚えようと頑張っているところ、28年間の手抜き工事が祟って忘れまくっていく。それでもようやっとパス単準1級を8割ぐらいはカバーできた。今日はパス単1級をやり始めました。ただ、単語ばっかりやっていると、せっかく死ぬ気でこなした英文解釈テクも忘れるので、これホンマ永遠に英語やらないと身につかないんちゃうかという当たり前の事実に気づきつつあります。ただそれやっていると本当に他のことが何もできないのですが、まあちょっと半年ぐらいはやってみますかね。
最後に。最近暑くなった。PS5でアサクリやってたらクーラーつけちゃった。
