死者の如き従順

脱落者・敗北者・落伍者と連帯するブログ

人生は虚無への供物ではない

 それは何の気なしに海に撒くワインのように扱ってはならないのである。

 

 と、今朝確信した。きっかけは職場に関する悪夢を見て目覚めたことだ。悪夢、というのはまあまあ優しい先輩にガチめに怒られるということで、その怒られの内容が最近の自分の振る舞い(これは現実)に対してだった。夢の中で怒られただけ、ではあるが、極めて示唆的だった。昨日の新人歓迎会でひとり鯨飲してまだ酔いと痛みの残る頭を振り絞って考え、凄く反省したと同時に、俺は職場に執着しすぎているな、とはたと気づいた。

 

 俺の人生はこのまま職場での立ち振る舞いに一喜一憂し、職場での人間関係に悩み、職場での仕事にあくせくしながら、家に帰っても職場のことで頭をいっぱいにしていいのか? そういうのが嫌で、俺は前職を辞めたんじゃなかったっけ? なのに何で今自分で雁字搦めになっているんだ? 全く馬鹿馬鹿しく浅ましい。こんなことのために俺は人生を生きたいわけじゃない。どれだけ無軌道化かつハチャメチャになったとしても、少なくとも俺は俺の人生を俺のためだけに生きたいし、他人のどうこうなんかを引き受けるのは一切御免被る。

 

 これまでの行状を振り返りつつ解決策を考えてみた。

 まず俺は基本的に頼まれたことをほとんど断らない。あまりに無理筋な案件は適当に裏工作してやらないことにするか、「もう少し考えていただきたい」と突き返すが、そうでもなければ基本的にはやる。あまりに、でもない無理筋案件をたくさん抱えた結果、それなりに忙しくなった。四六時中アホみたいな仕事(ハードラック)と踊(ダンス)っていると、それ以外のことが考えられなくなる。まずこの状況を脱却しないといけない。しばらく仕事の頑張りを控えることとしたい。

 それと、去年の9月からちょっと職場全体のことを考えなきゃいけない人間になってしまった関係で、職場の在り方論みたいなのをずーっと云々してきたことも理由に挙げねばなるまい。これはかなりよくなくて、俺みたいなバカが何考えてもよくなりっこはないのに、持ち上げられて時間を浪費していたのはバカの一言に尽きる。その過程ですったもんだが結構あり、心の底からうんざりしたので、こんな仕事はもう何があっても二度と引き受けないということも決めた。

 今の部署にはそれなりに恩があるが、しかし最近はかなり人間関係的なところで悩ましいものがある。そういう人と人の間の暗黒空間に引きずり込まれるとそのことで頭がいっぱいになってしまう。やはり人間の過剰は禁物だ。適切かつビジネスの範囲を逸しないコミュニケーションに徹することも肝要だ。

 

 俺の人生を慈しみ、責任を持っているのは俺だけなので、俺が何とか守ってやらないといけない。残り時間が決して多くない中、このまま流されてずっと職場に隷従する人生でいいのかといえば、それだけは断固拒否しなければならない。

 そのうえで、自分の人生において何が大切かを本当にきちんと考えてみたい。この土日はちょっとそのような形で時間を使いたいと思います。特に楽しいエントリでも何でもなく、ただの決意表明です。